アセンションの時代

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あなたはどちらの人ですか?

思わせぶりな記事で、不安だけを煽っている事になってもいけないので、金融市場の現況について簡単に書いておきます。
 
リーマンショック前後に壊滅状態に陥った金融機関を救済するために、公的資金の投入等により、国が借金をして金融機関に資金を投入してきました。
 
結果として、国は借金漬けとなりました。これまでに表面化してきたのはギリシャキプロス・スペイン等々ですが、日本やアメリカ、中国等々の大国も例外ではありません。
 
そうした国の危機を救済するために、中央銀行が動きます。日本では異次元緩和とまで言われる様な日銀の政策で、中央銀行がほぼ無制限に紙幣を刷り(実際にはコンピューター内で0の数を多くつけ)はじめたのです。
 
これは、世界の歴史的にも金融崩壊の最終段階を意味します。
 
これは、日銀のみの政策ではなく、アメリカやユーロの中央銀行も同様の政策をとってきました。
 
お金が足りないなら刷ればよい。それを実践したアベノミクスで、日本ではほぼ一本調子に株価が上昇してきました。欧米でも似たような状態にありました。
 
しかし、実体経済が悪い訳ですから、どんなにお金を投入しても、マネーゲームに向かうばかりで実体経済に向かうことはありません。
 
そして、さすがの中央銀行国債購入によって国を救うことは出来ても、個別の企業を救う事は出来ません。実体経済の惨状から企業は倒産を続け、金融機関が破綻の危機に陥ります。
 
中国では、リーマンショック直後からの巨大な資金投入の反動からの、不動産バブルの崩壊と株価の下落が続いており、資金調達市場の金利が急上昇をはじめていました。
 
そうした不安から、一昨日に上海の株式市場が5%超えの暴落、昨日もさらに一時5%超えの暴落状態に陥りました。
 
株式市場では3%下落すれば大幅な下落、5%以上下落すれば暴落と言うくらいの感覚だと思います。
 
その時点で、中国政府は危機に陥っている金融機関に「現金」を投入したそうです。つまり、取り付け騒ぎが起きた可能性があります。単純に経営危機であるのなら、現金を持ち込む必要はなく電子マネーでゼロをちょっと付け足して支援するだけですむのです。
 
これによって、連日で5%超えの暴落をした株価は5%買い戻され、昨日は終値ではトントンで終了し、今日も下落基調ではありますが、取りあえずは平静を装っています。
 
しかし、根本的な問題は何も解決されておらず、世界中の資金調達市場で金利が上昇し続けています。
 
昨日の危機は凌がれましたが、今日はどこで危機が勃発するか知れず、明日はどこで危機が勃発してもおかしくない状態です。
 
全ての資金は1%以下の裏の(今や日が当たりつつありますが)支配者の元へと流れていき、表の世界には借金だけが残されているのですが、人々がその矛盾に気づきさえすれば今のシステムを持続させる訳がないのです。
 
もしシステム的な崩壊がなければ、人類は闇の支配者の奴隷としてひざまずく事になります。そのために構築されてきたシステムなのですから。
 
しかし、「知らない」とは恐ろしいもので、そんな悪しきシステムの崩壊であっても、人々は不安に陥り、何とかその悪しきシステムにしがみつこうと必死になります。
 
その一方で、その混乱の中を、やり甲斐と伴に勇み進んで行く人々もいます。悪しきシステムの崩壊と調和的なシステムの待つ未来を知っている人々です。
 
ところで、あなたはどちらの人ですか?