「調和の実践」を楽しむ
私たちは、与えられるものが無ければ困ると信じ込んでしまっている部分があります。
例えば、水質汚染に繋がると知りながら、洗剤やシャンプーなどを使わないわけにはいかないと思い込んでしまっているのです。
しかし、たびたび書いてきましたが、動物性の脂以外のものについては、基本的に台所洗剤は必要なく、スポンジでこすれば綺麗になります。
動物性の脂は、家畜を殺して解体し、肉におろしたものを食べなければ余ほど出てきません。例えば、多くのカレー等には動物性の脂が入っていたりはするようですが。
肉を入れても、食材というよりダシという位置づけで少なめに使えば、お皿は水で綺麗に洗えます。
たまに脂がべったり付いたときには、お湯をかけてやれば綺麗になります。
そして、コンロ周辺の油汚れなどは、みかんの皮の煮汁でこすれば、洗剤でこするより綺麗になると思います。
甘夏の皮でピールを作るときに煮汁をどけて、それでこすればピッカピカなんですね。驚きました。みかんの皮には、油を溶かす成分が含まれており、油性ペンで書いたものを消す裏技等としてもよく紹介されているようです。
そして、洗濯洗剤。冬は少なめに使って洗濯するのですが、夏はあまり少なくしすぎてもちょっとなぁと思っていたのですが、天然成分で害の無い「重曹」という粉が洗濯洗剤として使える優れものであるそうです。
重曹は、お菓子などの膨らし粉として使われたり、山菜のアク抜きに使われ、料理に使うことも出来るのです。水に溶かして洗剤としても使え、入浴剤やリンスとしても使える優れものです。
実は部屋の掃除をしていたら、やたらに重たい箱が出てきて、中を見たら重曹が入っていたのです。なんでそんなものを買ったのか忘れてしまっていたのですが、調べて見たらそうした優れものだったのです。
買うだけ買って、使っていなかったんですね。ここでも、知識はあっても信念になっていなかった訳です。(笑)
これからは、うまく活用していこうと思っています。
庭では、それぞれの果樹から新緑が湧き上がり、日に日に鮮やかに盛り上がっていきます。
2月に収穫した甘夏は、皮をむいて冷凍にしたものと、ジャム、そして外側の厚い皮はピールとして、ピールの煮汁は洗剤として使ってきました。まだ、収穫したままの状態のものが数個ありますが、今年は無駄なく美味しく消化しきれそうです。
冷凍したものとジャムは保存が利きますし、ピールも冷凍していますので、まだしばらくは楽しめそうです。
一方、ビワの実は、木の上で日々膨らみ続けています。まだまだ色は緑で、大きさ的にもまだ成長の余地はありますが、見た目的にもかなりボリュームが感じられる大きさになってきており、甘夏の皮むき・ピール・ジャム作りが終われば、次はビワだなと思っています。
ビワは、そのままでは保存が利かないので、一気に冷凍・ジャムにしてしまわないといけないので大変そうだなぁとビンを買ってきたり、レシピを調べたりしています。
そして、ビワの楽しみは「種」です。どうも、種も食べる事が出来るみたいなんですね。焼酎等に漬けて、果実酒のようにしたり、ごはんに入れて炊くと栗ご飯のようになるそうで楽しみです。
ただ、やや癖もあるそうで、それにどう対処して子供にも受け入れてもらえる味に出来るか楽しみにしています。
そして、甘夏は早くも新しい花の蕾を大量に付け始めており、オリーブの木にも蕾が付き始めています。
オリーブの実はそのままでは渋くて食べることは出来ないのですが、これも初めての挑戦で、色々と調べながら楽しみにしています。
強い薬品を使って一気に渋抜きをするのが一般的であるようなのですが、私は単純に濃い塩水に半年間漬けておくという方法を試して見ようと思っています。
時間はかかるけれど、旨味を逃がすことも無く美味しく出来そうで、塩水の中に逃げた旨味も、調味料的に使うことが出来るようです。
また、2本のうちの1本のオリーブの実は搾油向きなのですが、そちらはそれ程には実は付かないと思うので、今年は全部塩漬けかなぁと思っています。
油は普通は「種」から搾り出すために、その過程で薬品が必要になるようなのですが、オリーブは果肉から搾り出すために、特に薬品を使う必要はないそうです。
そして、油としての使用と伴に、調味料的にも重宝できるようでとても楽しみにしているのですが、それはもう少し木が大きくなってからの楽しみかなぁと思っています。
棒状態のイチジクの苗からも、葉が開き始め、日に日に広がり始めています。
こうして見ていると、私たちとはそのスパンが違うだけで、果樹たちも日々動いているのだなぁと言うことを実感します。
そして、それらの木々を見ていると、本当に癒されるんですね。