パラレルワールド

　私たちはこの世界に存在している訳ですが、あなたの思っている世界は他の誰が思っている世界とも異なっているのをご存じですか？

例えば今の季節、私たちのいる世界は気温的に「心地よい」です。しかし、まったく同じ場所にペンギンがいれば、彼らにはこの世界は「暑い」でしょう。そして、ラクダには「寒い」でしょう。つまり、この季節の気温を「心地よい」と感じるのは、人間の肉体という感知器を通して世界を体感したときに、人間の心が創造する世界なのです。

いろは君を見て、Ａさんは「かっこいい」、Ｂさんは「弱々しい」、Ｃさんは「女性的だ」、Ｄさんは「好みではない」とそれぞれの世界に、それぞれのいろは君を創造しました。

世界に存在する全てのものについて、人々は厳密に言えば必ず異なったものとして、それぞれの世界に映し出します。それはまさに、「パラレルワールド」のような世界です。

人々はその心の中に、世界のより真実を映し出すことによって「幸福」になれるのだと思います。

逆にゆがんで映し出してしまえば、「不幸」になるでしょう。

私は真実を映し出す、ポイントの一つは「自我」にあると思います。