アセンションの時代

2019年4月以降の主な更新はhttps://sunamibaku.blogspot.com/へ移転してます。

資本主義はご危篤のようで・・・

現在、世界各地で資本主義が寿命を迎えようとしています。

 世界経済を人体に例えるのであれば、経済の血液は通貨です。日本でも近年、貧富の格差が拡大していますが、世界での貧富の格差は日本人には想像を絶するような異常な格差です。つまり、血液である貨幣がごく限られた場所(富裕者層)に溜まり、人体(経済)全体にうまく栄養(物やサービス)を行き渡らせることが出来ていないのです。超巨大な動脈瘤をいくつも抱え身動きできない病人。それが、現在の世界経済です。
 そこで、世界の指導者達が取った政策は「超金融緩和措置」。つまり、このままでは血液が充分に細胞(庶民)に行き渡らずに大変な混乱を引き起こすため、経済(人体)に大量の通貨を投入(輸血)したのです。その結果としては・・・当然なのですが動脈瘤(富裕者層)がますます大きくなっただけで、病状はさらに悪化。さらに困ったことには治療費が積み上がって借金地獄(国家債務)が追い打ちをかけてきたのです。
 人体(世界経済)ではすでに、血液不足による病気も発症(中東の政変)しはじめています。肉体の各所(米国・欧州・中国 他)は血液を求めて悲鳴をあげています。とにかく輸血を止めるわけにはいかないのです。
 血液が体内にあふれ出す動脈瘤の破裂(超インフレ)が先か、家計の破綻(債務国のデフォルト)が先か。私たちは、どの国が最初にブレーキをかけるのかという、チキンレースのまっただ中にあるわけです。一つの危機を避けるためにブレーキをかければ、もう一つの危機が破裂する。ブレーキをかけなければ破滅的な結果を迎えるのであるが、世界恐慌への不名誉なる引き金は引かなくてすむかもしれない(他でひかれる)。
 問題は動脈瘤(過剰な冨の集中)の解消にあるのですが、その解消には治療の素振りさえも見られません。世界を(影で)動かしているのは誰かという事が良くわかりますね。結局はその過剰さが自分の富をも蝕んでしまうというのに。
 
 資本主義の次のシステムには、その辺の事がポイントになってくるでしょうね。過剰な富の抑制。貨幣流通の促進。さらには市場開放により世界をひとつにしてしまうのではなく、大中小のブロック経済のような地産地消の視点も必要でしょう。利息や不動産所得等の不労所得の在り方もよく考えなくては、また動脈瘤をつくることになるかもしれません。
 
ただ、それが議論されるまでには、大混乱に次ぐ大混乱が当分の間続くでしょうが。