アセンションの時代

2019年4月以降の主な更新はhttps://sunamibaku.blogspot.com/へ移転してます。

「立替」の状況チェック(資本主義崩壊編)

立替・立直の進行状況を、現実世界に照らし合わせて自分なりにチェックしてみたいと思います。
 
【立替(旧体制の崩壊)】
 
<資本主義の崩壊(先進国)>
 
①金融機関の危機
サブプライム問題で強欲資本主義終点の巨大なアワが破裂しました。危機はあっという間に広まり、リーマンショックで一気に表面化します。
 
②各国政府の危機
金融機関を支えるために、各国政府は「国債を増発」して金融システムと経済を支えました。危機は金融機関から各国財政へと「拡大」しました。象徴としては「ギリシャ危機」ですが、先進各国はどこもが同様の問題を抱えています。
 
中央銀行の危機
各国が国債を乱発した結果、ついに必要なだけの買い手が無くなってしまいました。そしてついに、最後の買い手が動きます。中央銀行の通貨大乱発です。これを「量的緩和」と言うようです。
 
現在、「資本主義崩壊」はこの③段階まで来ています。では、次はどうなるのでしょうか。
 
④破綻によるかなりのインフレ
量的緩和により、実際の比率は解りませんが、例えば現物1に対して通貨10というようにかなり通貨が過剰に溢れているような状態になっています。この状態はインフレとして解消されることになります。つまり、10の価値の通貨が1にまで減価されます。つまり、10の通貨で10個買えるはずの物が1個しか買えなくなるという訳です。解りやすく言うとそれが「インフレ(物価上昇)」です。1:100ならその10倍、1:1000ならその1000倍、状況は酷くなる理屈ですが、システムが崩壊してしまえば何倍だろうと大差は無いのかもしれません。
 
⑤資本主義の崩壊
これにより、金融経済を支えてきた「資本主義というシステムは終焉」します。
 
※ソフトランディングへの希望
 ・ 「モナコ会議」の様に水面下でポスト資本主義への動きが出ているようです。
 ・ 「天皇の金塊」のように、ウルトラCが出る可能性もゼロでは無いのかもしれません。
 しかし、これらも大難を小難にするための要素であり、まったく混乱無くというのはかなり難しいと思います。
 
<資本主義の崩壊(新興国)>
 
リーマンショック後の世界的不況
ここでは特に中国に当てはめて見てみたいと思います。先進国の混乱により、世界の工場である中国の「輸出に急ブレーキ」がかかりました。
 
②政府の経済対策
輸出の落ち込みをカバーするために、中国共産党内需育成を目指し急激な内需刺激策を連発しました。
 
③バブル発生
資金は次々と不動産に流れ込み、ここに「超巨大・中国不動産バブル」が膨れあがってしまいました。
 
ここからは日本のかつて来た道です。この崩壊は遅くとも昨年の前半にはハッキリと現れ始めていたいました。
 
現在、中国はこの様な状況にあります。この先は、バブル崩壊後の日本より遙かに厳しい道が待っていると思います。何と言っても一党独裁、そして多民族国家ですからね。
 
こうやって並べてみると、資本主義崩壊も「最終章に入っている」と言えるのかもしれません。そもそも市場資本主義というのは、人間にとってはこのような結末が約束されたシステムであったと思います。そういう意味では、これでようやく「みんなが幸せになるためのシステム」を立ち上げるチャンスが訪れる訳です。「より強欲である者のみが幸せになるためのシステム」はこれにて終了です。