アセンションの時代

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「赤い靴」を履いた投資家たち

「赤い靴」という童話をご存じでしょうか。
 
身勝手な欲で赤い靴を履き続けた女の子が、魔法にかけられてひたすら踊り続け靴を脱ぐ事もできなくなってしまい、ついには首切りの男に足首から切断してもらいようやく踊りから解放され、切断された足と靴はそのまま踊りながらどこかへ行ってしまうというお話です。
 
そのまんまではないでしょうか?今の投資家(あるいはそれに象徴された人々)に。
 
昨日もアジア・ヨーロッパの株式市場は上昇しました。正確にはこれまでの下落に対する息継ぎと言うことになると思いますが、アメリカでは終盤にかけて下げ始め結局マイナスで引けています。やはり、これに限った理由では無いですが、フェイスブックが足を引っ張っている部分は大きいでしょうね。
 
これまでみんなで良いところばかりに目を向けてきた反動で、今になってようやく悪いところへと目が向かい始めています。昨日も9%程度値を下げて引けています。ここでもまた企業や証券会社が儲け、個人がはめ込まれるという絵に描いたように現代社会の縮図が現れました。まだまだ下げ余地は大きく、このままさらなる暴落へ突入しアメリカ市場を先導する可能性が現実味を帯びてきました。
 
市場の中身はすでに終わっているのです。買えるものなどもう何も残っていないのです。それでも投資家達が踊り続けるのは、赤い靴の魔法をかけられているからに他なりません。身勝手な欲という名の、盲目的魔法。
 
かくいう私も、少し前迄は株・為替・金・先物・オプション等々何でも御座れで、そのスリルに浸りきっていた同じ穴の狢のようなものです。
 
私達は色々な経験を繰り返し、本当の自分が何ものなのかを探し求めます。色々な事を試し、失敗し、さらなる探求を続けます。また、自分で経験できないことは周囲の人々がそれを見せてくれます。私は自分で赤い靴の魔法を経験しましたが、自分で経験していなくてもいま世界中の市場で投資家達がそれを見せてくれているのです。
 
そして赤い靴の女の子は、その後どうなったのでしょうか?実はその後、自らの過ちに気づいた彼女は教会でボランティアに励み最後は神に許されて天国へと旅立つのです。
 
さて、この童話の時間軸に、アトランティス・シュメール・エジプト等以後の現在の文明を当てはめてみると、この2012年はいったいどこに当てはまるのでしょうか?
 
実はこの女の子は、貧しい家に生まれて苦労をし、裕福な家庭にもらわれて・・・という経過を経ています。前文明の滅亡後の不遇の時代を経て、徐々に物質的豊かさを取り戻し第二次世界大戦後その物質的繁栄はピークを迎えます。
 
そしてバブル景気です。この時、人々は赤い靴の魔法に自らかかってしまいました。その後は、長引く不況の中で物質偏重の文明的限界を感じる人々も増え始め、もう踊りは止めたいと感じながらも、既得権・利権構造などに操られ、どうにも踊りを止めることが出来ません。
 
そして2012年。私達は踊り続けるこの文明の足首を切り落とすことになります。
 
それはもうすぐではないと思います。もう、それは今と言っても差し支えないほどに迫っているのではないでしょうか。
 
いま、大切なのは、その瞬間の私達の心の在り方です。
 
自らの過ちに気づいき、それを改め明るい未来創造へと向かうのか?あるいは、呪いをかけた魔女狩りを始めるのか?
 
その魔女は実は私達自身の内に潜んでいたのですね。それを外に探し続ける限り、そこに今回必要とされる進歩はなく、アセンションも無いわけです。
 
もちろん、それを象徴して社会を引きずり回してきた闇の勢力の人々は、それなりの法的な裁きを受けることになるでしょうが、それで全てを終わりにしてはいけないのです。
 
私達が、私達自身の内に潜む魔女と向かい合ったとき、ようやくそこに新しい文明の息吹が芽生えるのです。