欧州はなぜ崩れないか 預言と予言
ギリシャ・スペイン等々、既に終わっているのに市場参加者が終わらせません。
崩壊はどんなに貸借のバランスが悪くなっても(借金が増えても)、市場参加者がそれを受け入れなくては終わりにはなりません。
逆に言えば、まだまだ立て直しの可能性が残されていても、市場参加者がもう終わりとすれば、それで終わってしまうのが現実なのです。
今回の欧州で言う終わりとは、経済・金融の終わりという最大級の終わりであるだけに、市場参加者はもう終わりであることを充分に承知していながらも、最後の最後まで終わりにはしたくないのです。
条件の問題はありますが、ECBが無制限に買い支えると言っているのですから、市場参加者が終わらせたくなければ、株式・国債などの金融市場から欧州が崩壊することは、とりあえず目先は無いわけです。
現実的には世界中がどこも似たような状況でありますが、中国がここにきて一歩先行しそうな状況になってきています。欧州は泥沼で、崩壊するにも勢いに欠けるわけですが、中国は崩壊への爆発力がしっかりと温存されているような気がします。
その中国では株式市場で、上海総合指数が2,000ポイントを割る直前まで来ています。大きな節目であるだけに、しばらく注目です。ここを抜けると1660くらいの所まで加速するかもしれませんね。さらにそこを抜けたら・・・・、と言った感じです。
話しは変わりますが、今朝、予言に関する本を読んでいたのですが、予言者と預言者の違いについて書かれていました。明確な線引きというのは無いのですが、予言は意識・無意識に関わらず自分から未来を知りに行くと言った感じなんですね。それに対して、預言というのは神からのメッセンジャーであるという事です。つまり、自分の意志に関わらず、神なる存在から選ばれるという感じです。
予言・預言として考えると、あまり自分には関係ないようにも感じますが、この考え方は色々なものに当てはめてみることが出来ると思います。
自分から求めていく場合と、天から与えられる場合。
自分から求めていくと、自分が求めたのはこんなものではないとグチが出ますが、天から与えられているのだと考えれば、それにどう対応したらよいのかがテーマになるため、比較して言うなら落ち着いた対応が出来るかもしれませんね。
ただ、天から与えられるからただ待っているというのは論外で、やはり積極的に努力した上で結果を与えられたと考えるべきでしょう。
これからの時代に必要な視点かなと思いました。