「自分」を決める
人間が生きていくうえで大切なのは、「自分が何者であるのかを決める」ことだと思います。
内面において、自分が何者であるのかを決める事により、それが鏡としての外の世界に映し出されて経験されることになります。
言い方を変えれば、全てのものに意味を与えるのは自分だとも言えるでしょう。
どの様に意味を与えるかによって、そういう意味を与えた自分を体験するのです。
外の世界に映し出された(日常世界に現れた)出来事に対峙して、アタフタと慌てふためき、何とかその出来事を改善しようと物理的に動き回って苦悩する事は、鏡に映った蛇を追い出そうとして、一生懸命に鏡にスプレーをかけたり叩いたりしているようなものです。
私たちは、自分が何者であるのかを決めてそれを経験する事しか出来ないのです。
経験を変えたいのなら、自分が何者であるのかを変えなければなりません。そうしなければ、いつまでたっても同じような経験が形を変えてやってくるばかりです。
私たちは誰もが一様に、その本質において愛なのですが、その愛をどのように経験するのかを自ら決定する事が出来るのです。つまり、愛の強弱によって自分という個性を決められるのです。
弱い愛は、一見すると悪として感じられますが、実は悪ではなく弱い愛なのです。