近づく「旧システムの崩壊」
今日も、いただいたテーマについて書いてみたいと思います。また、何かご希望のある人はコメントからテーマをいただければ、順次、記事にさせてもらっていきたいと思います。普段はパッと思いついたことで記事を書いているんですが、ときどき何も頭から出てこない期間があるんですね。今がちょうど、そんな感じです。(笑)
今回はムハマッドさんのくれたテーマで、「経済の行方」ということです。
先日、ムハマッドさんが別のコメントにくれましたように、先日「スイスフラン」の相場が大変な動きを見せました。
日本でも円高になると、自国の輸出産業が衰えていくのと同じように、スイスでは自国の輸出産業を守るために、1ユーロに対して1.2スイスフラン以上にはスイスフラン高にならないように中央銀行が市場介入していたんですね。
しかし、市場の流れに逆らった強引な介入をいつまでも続ける事は難しく、何の予告もなしに突然にスイスの中央銀行は市場介入を止めたのです。
それによって相場は、たがが外れたように跳ね上がり、一時は1ユーロに対し約0.83スイスフランにまで飛んだのです。
スイス周辺のユーロ圏の人々が買っているスイス製品が、1日の間に約2割値上がりしたようなものです。
日本では3%の消費税アップで、東日本大震災時を上回る景気失速となってしまった訳ですが、スイス製品は1日で20%の価格増にぶち当たってしまったのです。
当然、スイスでは株式市場が暴落。
しかし、今のところ金融市場ではこれはスイスだけの問題として、周辺諸国に波及はしていません。
所が、それはスイスだけの問題と言うことの現われではなく、スイスだけの問題で「あってほしい」という願望の現われなんでしょうね。
実際にはもちろん解りませんが、今回の件はどうにも臭うんですね。時期といい、発信源(スイス)といい、やり方といい。当たり前のことながら、表の世界には見えないところで大きな動きが起きている事は間違いないと思います。
これで、ギリシャのユーロ離脱の可能性はさらに上昇し、ユーロ崩壊への一歩を踏み出すことになる可能性が増してきました。
現在の経済・金融システムというのは、世界が1つに繋がっているために、1国の大変動があらゆるところに連鎖していくんですね。
それは、ドミノと同じようなもので、始めは牌が1つ倒れるに過ぎないのですが、それが次の牌を倒し、それがまた次の牌を倒していきます。
スタートはサブプライム問題により、ローン契約者が危機に陥りましたが、金融機関がその雪崩連鎖を止めていました。
いよいよ金融機関が止めきれなくなると、リーマンショックが発生し、公費投入で国がその連鎖を防いできました。
もう、どうにもならないんですね。完全な末期症状です。
これだけ強烈な金融緩和をしているにも関わらず、経済は減速し、株価も上がらなくなってきているのです。もう、打つ手が無いんですね。
中央銀行がさじを投げれば、もう、後は支えるものは何も無いんですね。ただ、これまで不自然に支えてきた多くの負担が、一気に倒れ行くのみです。
ただ、スイスの場合は、通貨安ではなく通過高に対してさじを投げたのであり、これによってスイスが即座に崩壊するというものではありません。
ギリシャはヨーロッパとロシアの綱引きの舞台でもあり、どうなるんでしょうかね。
しかも、同じような事が今、世界中で起きているんですね。ロシア・中国・ブラジル・日本等々、挙げ出したら強引に押さえ込まれている危機には事欠きません。
これだけ世界中に起爆剤がばら撒かれていると、いつ、どこで、どうやって始まるのかは解りませんが、それらの回収処分は不可能であり、崩壊が直前にまで迫っている事は間違いないと思います。
年末年始に、2015年を迎えるに当たってのチャネリング情報として、よく目に付いたものを紹介しておきたいと思います。
「自己の中心を保って、周囲の荒波に飲み込まれないように。」という事です。
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