トラウマは癒される
今日は、うたねこさんに頂いたテーマで、トラウマを癒すという事について書いてみたいと思います。
はじめに少しテーマからは逸れるように感じられるかも知れませんが、私たちは、色々な悩みを持ち、その悩みに対して個別に解決法を求める傾向があります。私たちは分離の価値観に染まっており、何でもバラバラにして考える癖が染み付いてしまっているんですね。
例えば、この世界を考えようとすると、私たちは「経済は」「政治は」「芸術は」「スポーツは」「金融は」「医療は」・・・・、というようにバラバラにして考え始めるのです。
そして、それらそれぞれが、さらにどこまでも細分化されていき、細かく知れば知るほど全体が良く解ってくると思っているのです。
しかし、本当は逆なんですよね。
ゾウという動物を知ろうと思ったら、足の爪を徹底的に細かく調べることを専攻してそれを隅々まで調べればゾウが良く解るというものではないのです。
全体像をつかむ事の方が大切なんですね。それぞれの部分の繋がりや流れを捉えることがまず大切なのです。
そうして全体像を捉えた上で、細かくも知る事が出来るとなお良いですが。
なぜ、私がまずこれを書いたかと言うと、結論を言ってしまえば、昨日の「ネガティブからポジティブへ」という記事と、回答が同じだからです。（笑）
トラウマを始めとする様々な問題というのは、ネガティブな世界観によって出来事を捕らえることによって生まれてくるのです。
トラウマやその他の色々な問題に対して、個別に対応して１つ１つを解消していくなんて気が遠くなってしまいますが、実際、私たちはそれに取り組んでいるのです。そして、取り組みきれなくなり混乱してしまいます。
この様な対応は誤っている（非効率的）んですね。私たちはそれぞれの問題の状況や解釈に問題があると思っていますが、実際にはそれを問題として捉えている「世界観（パラダイム）」に問題があるのです。
世界観がネガティブ（分離的）なものである限り、そこから生じたネガティブな経験をいくらポジティブなものに差し替えようとしても、そうした不自然で強引な取り組みをしているあいだにも、次から次へと新しいネガティブな経験がつみ上がっていくばかりです。
しかし、世界観をポジティブ（調和的）なものに差し替えたのならどうでしょうか？
すると、そこから生じる経験は、全てがポジティブなものへとなるのです。「臭いにおいは、もとから断たなきゃダメ！」というやつですね。（笑）
従って、個別のトラウマを解消しようと取り組んでも、世界観がネガティブである限り、一時的な錯覚による解消は感じたとしても、根本的な解決には至らないのです。
しかし、世界観がポジティブなものに変えられれば、個別のトラウマの解消に取り組まなくても、それらは自然に解消されていくのです。
トラウマとは、確かに酷い状況が生み出したものである場合もありますが、その経験を綺麗に消し去ることは出来ないんですね。できる事は、ただその出来事に対する解釈を変えることです。
それも分離的な解釈から、調和的な解釈に変えるという事であり、その解釈を生み出しているのがその人の世界観なのです。
従って、世界観を分離的なものから調和的なものへと切り替えれば、自然とその人の経験世界は分離的なものから調和的なものへと変わっていくのです。
例えば、一般的に過去生によると思われているトラウマについても、まったく同じ事が言えます。それが意識されていようと、無意識下であろうと、世界観がポジティブになれば、トラウマは自然に解消されるはずです。
そういう訳で、私はこのブログの中で、しつこく「パラダイムシフト」にこだわっているという訳です。
そういう訳で、トラウマを癒すことについてをまとめてみると、個別のトラウマを癒すことに取り組むよりも、そのトラウマと言うネガティブな解釈を生み出している、自分の世界観をポジティブなものにシフトする事で、そこから生み出される全ての経験が癒されるような方向を目指すのが良いと思います。
もちろん、個別のトラウマを癒そうとする事が、結果として世界観をポジティブな方向へと転換させることにもなりますが、初めから世界観をシフトさせる事を目的としたうえで、結果として自然にトラウマが癒される方向へ進んだ方がとても効率的かつ根本的なものであると思います。
もちろん、他にも良い本はたくさんあるので、自分にあったものがあればそれで良いと思います。
PS
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