経験を生み出す「感覚」の拡大
コメントに頂いたご質問に対して、コメントとして返事を書いていたのですが、ちょっと長くなってしまったので、そのまま１つの記事としてアップします。
････・・・・・・・・・・・・・・・・
蝶師さん、はじめまして。ようこそいらっしゃいました。（笑）
そうですね、それらの２つの文章が言っている事は、同じ事です。
肉体の輪郭的感覚が薄れて感じられるのは、よい傾向だと思います。その方向で、さらに探求を深めていくと良いと思います。
まず、前提として覚えておきたいのが、私たちの五感で感じとっている経験世界というのは、「錯覚」だという事です。
例えば、「あ」などの音は、ある波長での空気振動です。その波長を「あ」という音に置き換えて経験を生み出しているのは、「耳」による聴力が生み出していることなのです。
つまり、この宇宙には「あ」という音は無いのです。ある波長での空気振動はあるのですが、そこに「あ」という言葉としての経験の息吹を与えているのは人間の聴力なのです。
「熱」などの温度も同様です。宇宙には熱いというものは存在していないのです。そこにあるのは分子の運動量なんですね。
その運動量を捉えて「暑い」「寒い」「熱い」「冷たい」などの経験を生み出しているのは、人間の触覚なのです。
そのように考えていくと、私たちの経験は、宇宙にはじめから存在しているものではなく、私たちの五感が生み出していると言う事がわかります。
宇宙に存在しているのは、経験ではなく、経験の種だということです。その種を経験として花開かせているのは、私たちの五感の持つ能力によっているんですね。
アセンションとは、この五感の能力性能の上昇がともないます。つまり、これまでの五感を超える経験創造能力が目覚め始めるという事です。
そのためには、これまでの五感の中に閉じこもっていては、新しい能力を覚醒させることは出来ないということです。
五感という「常識」は、３次元の人間にとっての常識であって、４次元以上の人間の常識ではなかったのだという事に気付き、その新しい感覚能力を探求していく事が大切なのです。
例えば、蝶師さんの場合は、既にそのための切っ掛けとして、瞑想の中で肉体感覚が薄れ始めているのです。
私たちは、自分を肉体と言う形と強く関連付けて考えていますが、肉体と言うのは自分を経験するための１つの道具であって、それが全てではないんですね。
つまり、例えば、エネルギー体として自分を感じる時、それは必ずしも人間の形をしてはいないのです。
まず、蝶師さんの今の段階からお勧めしたいのは、肉体＝自分という固定観念を手放して、肉体と言う枠組みを手放し、目を瞑った状態で感じるものに意識を集中するという事です。
闇の中の空間的な感覚かも知れませんし、微かに揺らめくような薄い光かも知れません。
そして、音・匂い・触覚などを感じた時に、それを五感と言う固定観念で捉えないようにします。
そうしたものは、自分の感じていない所からはやっては来ません。つまり、それらは全て自分が感じている１つのものの中に起こった波紋なのです。
遠くで音がしたという時に、自分が感じとっている１つの世界（例えばそれは自己のエネルギー体）の中に起こった、小さな波紋であると捉えてみてください。
だって、「遠く」とはそこに距離を見出しているわけですが、３次元的な空間と言うのは、そもそもが私たちの錯覚が生み出している幻想なのです。
また、自分ではない何かが音を出したというのも同様に錯覚です。多次元の世界では、実際に自他の分離はないのです。
全ては自分の感覚エリアにおいて、自分の内面で繰り広げられている、経験的物語なのです。
あと参考までにですが、４次元の世界でも当分の間は、これまでの五感はこれまで同様に私たちの感覚の中心としてあり、それに上乗せされる形で新しい感覚が覚醒して行くと思います。
実際に感じ始めている、感じようと探求している感覚を正確に表現するのは難しく、「波紋的」というのもものの例えで、綺麗に波紋として感じているわけではありません。
ただ、私がより探求していこうと進んでいる方向性と言うのは、だいたいそんな感じです。
こうした私たちの感覚の変化は、確実に加速し始めています。
私がエネルギー感覚を感じ始めて５年くらいになるかと思うのですが、その間、一度も止まることなく加速し続けているような気がします。
それは日々常に実感できる事ではありませんが、ある程度の期間を振り返った時にはその思いが強くなると思います。
私にとっては、この止まる事のない、さらに加速し続けている変化と言うのは、何にも勝る励みとなっています。
未来はもう、輝き始めているように感じられます。（笑）
･・・・・・・・・・・・・・・・
記事はコメントへの返信として、個人的なやり取りの形式になっていますが、内容は誰にでも共通して言える事であり、名前を自分に置き換えて読んでいただければと思います。
２７・２８日頃には、かつて無いほどに大量のエネルギーが流れ込んでくることになっており、私たちの肉体的五感においてそれを感じることは出来ませんが、瞑想などで新しい感覚を探求してみるには最高の機会であると思います。
そうしたチャンスをいかす為にも、普段から瞑想などを生活の中に気楽に組み込んでいくといいと思います。
いつも繰り返し言っている事ですが、瞑想を修行のように堅苦しく考えずに、軽く五感をシャットアウトしてリラックスしながら、五感を閉じてなお感じるものに意識を集中すれば、その時の格好や集中時間に関係なく、それはもう立派な瞑想と言えると思います。
その上で、時間のあるときに、色々な格好をしたり、呼吸法を取り入れたり、イメージを利用したりして、より深く瞑想を探求してみればよいと思います。
そうした、修行的な側面も大切ですが、まずは日常的なリラックスしてメンタルを整えながら、新しい世界を軽く探求してみる軽めの瞑想を取り入れていくことが現実的かつ効率的なのではないかと思います。
