家庭果樹園
先月、庭に植えられたまだ小さな甘夏の木から、30個以上の果実を収穫しました。数年前に植えたきり、1度の剪定をする事無く放ってあった木です。
昨年は初めてキチンと実を収穫したのですが、酸っぱくてあまり食べる事無く、ほとんどを冷蔵庫の中でミイラにしてしまいました。(笑)
今年はそれを教訓にして、甘夏のジャムとピールを作っています。
ジャムは砂糖を控えめにして果肉たっぷりの贅沢ジャムで、甘酸っぱさをどれだけ残すかがポイントです。
砂糖を増やして甘酸っぱさが消えてしまうと、後は普通のジャムとしての甘さ加減の問題だけとなり、フルーティー感が消えてしまいます。
甘酸っぱさを程よく残して、たっぷりパンに乗せて食べると最高です。
また、皮は水と砂糖を加えて煮詰めてピールとするのですが、昨年はどれだけ砂糖を加えても苦味が強く、それはそれでも良かったのですが、今年は皮の内側についた白い綿をスプーンで削り取ってから作ったら、甘さがとてもよく残ってずっと食べやすくなりました。
今は庭では、土の中から勝手に芽を出して見上げるほどに成長したビワの木で、今年はじめて鈴なりになり始めたビワの実の成長を楽しみにしています。
ビワは甘夏とは違って日持ちしないので、ほとんどジャムにする事になると思います。
また、種はご飯と混ぜて炊き込んだり、酢やアルコールに長期間つけてエキスを抽出させて飲むことも出来るようです。
そうして保存させた種を少しずつ取り出して、ご飯に炊き込んでもいいなぁとも思っています。
そう考えていたら、楽しくなってきました。
庭には、家を建てたときから興味があって、家庭菜園のスペースがあるのですが、どうも野菜栽培は手間がかかって自分には向いていないと言う事が判りました。(笑)
それならと、ブルーベリーや柿の木を買ってきて大きな鉢に植えたのですが、これらも見事に枯らしてしまいました。(笑)
しかし、地に植えた甘夏は実をつけ、ビワに至っては勝手に生えてきて大量の実をつけようとしています。そして、収穫して保存や調理を楽しむだけで良いのです。
自分に合っているのはこれだと思いました。(笑)
そこで昨日、ビワの木の下で、いつまでも大きくならないネーフルの木を日当たりの良い所に植え替えて、大きな鉢の中で何年も枯れたようになりながら、春になるとそれでも芽を出して、葉をつけると同時に青虫に葉っぱを全部食べられてまた枯れたようになっていた柿木を地面に植え替えました。
そして、ブルーベリーに再挑戦で、2つの苗を買ってきて地に植えました。後は、大きなオリーブの木を買ってきて、大きな窓の前に目隠しと日よけのために植えるために庭においてあります。
実付きを良くするために、もう1本小さなオリーブの木を植えようと思っています。あと、ブルーベリーももう1本植えようかとも思っています。
しかし、数年後には庭が大混雑の状態になるのは目に見えています。
そうは思ったのですが、何とか剪定してうまくやってみようと思っています。我が家は団地の中なので、せっかく広めに庭が取ってあっても、隣接する家の窓に囲まれていて、気楽に部屋のカーテンを開け放ちにくいんですね。
しかし、これだけ植えれば、現状においてもかなりカーテンを開け放ちやすくなるんですね。そして、カーテンを開け放つと、まるでその部屋の雰囲気がガラリと変わるのです。
窓の向こうに隣の家の窓があったものが、木々の緑に変わるわけですから、劇的な変化なんですね。
10年以上も住んでいて、ようやく今それに気づいたか!って感じです。
仕事を辞めて毎日、部屋の中にいる時間が増えたことで、カーテンを気持ちよく開け放ちたくなり、それと、甘夏の成功とが重なってようやく気づけたんですね。
これだけ庭に果樹を植えるというのも笑えますが、自分的にはかなりワクワクしています。
例えば、これがうまく回転しだせば、年間を通して少しばかりの自給生活が出来るようになります。それはとても楽しく、しかも緑に囲まれて、カーテンも開け放つ事が出来ます。
また、この先の混乱の時代には、それらの意味はいっそう大きなものになるとも思います。
少しばかりですが、食費の足しにもなりますし、あと大きなのは、木の下には雑草が生えにくいので、草取りが楽になるのではないかとも期待しています。
しかし、うちの場合は、地面にコンクリートは使っていないし、庭も広く取ったので草取りが大変なんです。(笑)
こうして1つのワクワクが、色々なワクワクに広がっていくんですね。
明日は、庭に面した大きな窓の前に、目隠し兼日よけの大きなオリーブの木を植える予定です。とても楽しみです。