キャラクターの外側
不安になった時、怒れた時、そんな時にスッとキャラクターの外側から自分をコントロール（表現）出来るようになると、３次元というゲームに飲み込まれること無く、その世界を探検し始める事が出来るのかも知れません。
それは、電子ゲームをしている状況とまったく同じ状況であると言えます。
実際私たちはこれまでもその様に、これまでの３次元世界をゲームしてきたのですが、これまでの私たちはそれが「ゲーム」だとは気づかずに、その世界に飲み込まれて、必死になってもがき続けてきました。
不安になると、どうしようもなく不安になり、それがゲームではなく唯一の真実だと思い込みその中でもがき苦しむのです。怒りに駆られた時も同じです。それこそが唯一の真実だと思い込んでそれを経験しているのです。
しかし、実際にはそれらは唯一の真実ではありません。
ゲームの外側に視点を持つ事が出来れば、その様な状況の中でも、幅広い可能性と選択肢があることが見えてきます。
不安になっても、大騒ぎして頭を抱え落ち込んでいたこれまでの自分に対して、「ネガティブだなぁ、大げさに。こんな見方も出来るし、こうして切り返す事も出来る。もっと、リラックスして周りを見回してみろよ。（笑）」と言えるようになって来ます。
私たちは人間であり、人間はそうして進歩するためには「時間」と「過程」を経なければならないと信じていますので、実際に多くの場合では、時間をかけて少しずつその様に変わっていくのですが。
しかし、そのように時間をかけて過程を辿るというのも、この次元世界の貴重な経験である訳で、それをネガティブに解釈する必要もないのです。
キャラクターの外側に視点を持つことに慣れてくると、これまでなぜそんなに不安になれたのか、怒る事が出来たのかに対する記憶が薄れていきます。
基準と言うか、捉え方が根本的に変わってくるのです。
そして、それが好循環と言う経験を生み出す事によって、その好循環はますます強化されていくのです。
例えば、私の場合、半分、キャラクターの外側の視点も持ちつつ、お金のための仕事を辞めました。
しかし、その視点は完全に確立されていないために、辞めてしばらくは、毎日のように「大丈夫だから。間違っていないから。」とあらゆるスピリチュアルなメッセージに触れながら自分に言い聞かせ続けなければ、不安と恐怖で押しつぶされてしまいそうだったんですね。
しかし、実際にそれが思ったように運び始めてもなお、「お金が必要」という幻想に囚われて、どうしても部分的な所で、お金のために仕事を調整してしまう部分が抜けきらなかったのです。
しかし、そのようにお金のために嫌な事を背負わなくても、実際にうまくまわっているという事が明らかになってくると、そこからが本当の自分のスタートになるのです。
私は、それまでに１年半かかりました。
そうすると、主導権は完全にキャラクターの外側の自分に移ります。常日頃は、キャラクターとして世界を経験している訳ですが、何かが起きた時にはすぐにキャラクターの外側の自分が顔を出し、冷静に判断してくれるのです。
ただ、こういうのも３歩進んで２歩下がるように、凄くいい感じと思った後には、たいてい揺り返しがあるものですが、それでも基本的にはかなり良くなってきていると思います。
例えば今日は、３０分仕事をしました。
明日は、また甘夏ジャムを作る予定です。
来週火曜日の夜には夕方からの仕事が終わってから、期間未定（最大１週間）で子供と車で放浪の旅に出かける予定なので、明後日には漠然と考えている行き先を、少し整理しておこうと思っています。
こうした中にも、スピリチュアル的な様々な学びと実践の機会は溢れています。
これまではどうしても、フルに働かない＝良くない・落ちこぼれ的な感覚が染み付いており、どうしても余裕のある生活をすると、逆に落ち着けないと言う現実がありました。
しかし、今ではどうして、あんなに毎日朝から晩まで働き続けていたのか良くわかりません。おそらく、そうしていないと「怖い」からだというのが、最大にして唯一の理由ではないかという気がします。
「お金が無いと・・・」というのはそこら中から聞こえてきそうないい訳ですが、今実際にアルバイト程度の収入で貯金を切り崩す事無くやっていけているんですね。
もちろん、もともと貧乏性で、お金のかからない生活スタイルが身についているという事もあってのことだとは言えますが。（笑）
かと言って、無理に切り詰めたり、支払いにケチケチする訳ではありませんが。難民援助や災害援助の募金も時々していますし。
何か自分的には、仕事を辞めてから色々あって、ようやく言い感じに方向性が出てきたかなぁと言うところですが、早々にも社会システムが崩壊し社会が混乱し始めるでしょうから、これも一時のことで続かないだろうなぁとは思っています。
人との繋がりを維持しながら、スピリチュアル的経験を重ね、フットワークを軽くして今を楽しむ事が取りあえずの目安です。
