お金
私たちが生きるのに必要なことは、お金が何でもしてくれるのだと、私たちは大きな勘違いをする傾向にあります。
しかし、実際にはお金が何かしてくれるのではないのです。
例えば、食べ物が必要なとき、お金を払えばおにぎりを買う事が出来ます。
しかし、お金がおにぎりを作ってくれた訳ではないのです。
お米と作る人、海苔を作る人、塩を作る人、おにぎりを造る人、おにぎりを売る人がいて、必要としたおにぎりが出来上がる訳です。
お金はそれらの作業をより明確に分離して再度繋ぎ合わせる事をしているに過ぎないのです。
本質的に考えれば、私たちに必要なのは、そうした人々の働きであって、お金ではないのです。
この事は、これからの時代を生きていく上で、決定的に重要なポイントになります。
実際には、お金に支配された社会システムを私たちは生きてきたので、それが突然に崩壊を始めれば、社会としての一時的な混乱は伴うのかも知れません。
しかし、全ての人が混乱する必要は無いですし、お金が無くても、人々の柔軟な繋がりによって、人々の働きと消費、つまり需要と供給がマイルドに一体的につながり始めれば、そこに、新しい社会の方向性を感じ取る事が出来るようになるでしょう。