抵抗せずに「手放す」
私たちは、古い支配的な社会システムを「壊す」事に取り組まなければならないと思いますか?
これは、とても大切なポイントになるのですが、もし私たちが、古い社会システムを壊そうとすれば、古い社会システムは「それに力を得て」、逆に壊れなくなってしまうのです。
つまり、「壊す」という働きかけは、結果として「抵抗」という力を引き出すための強壮剤の様なものなのです。
古いシステムを「壊そう」としてはダメなのです。「変えよう」としてもダメなのです。変えようとすることにも、同様の働きがあるのです。
では、私たちはどうしたら良いのでしょうか?
私たちは「手放し」、ただ「相手にしない」「関わりを持たない」ように心がければ良いのです。
1つの例を挙げて考えて見ましょう。
「新聞」という古い社会の情報システムのツールは、実質的に支配者の支配下にある企業により発信されている情報ツールです。
私たちが、この新聞のあり方を変えようと働きかけると、何が起こるでしょうか?
そこには、これまでの常識を信じて、信念を持って働いている人たちがおり、生活のための収入を得ている人たちがおり、組織と言うシガラミに囚われている人たちがいるのです。
私たちがそこに働きかければ、彼らは危機感を感じ、働きかけが強ければ強いほどに、団結力を強めてより強力に抵抗・反発してくるでしょう。
その企業の所有者(あるいは所有者をコントロール出来る人々)たちが、私たちの働きかけを受け入れることはありませんから、そこで収入のために使われている人たちは、「抵抗」を生み出すしか選択肢がないのです。
私たちと使われている労働者とが、いくら頑張って訴えあっても、答えははじめから決まっているのです。
そうした働きかけは、無意味どころではなく、とてもネガティブな意味を持っているのです。
では、私たちはどうしたら良いのでしょうか?
「手放して相手にしなければ良いのです。」
インターネットで、自ら見極めた情報源から情報を得れば良いのです。
見放された人々は、自分を受け入れてもらえるように変化させるか、もしくはそのまま消えていくのかを選ぶことが出来ます。変えようと攻撃してくる敵がいなければ、抵抗することすら出来ないのです。
全てはこのようにして変わって行くのです。私たちに必要なのは、破壊・攻撃ではなく、「手放す」という事なのです。
そして、それに取って代わる、新しい仕組みを生み出していく事こそが大切なのです。
私たちは、「新しい仕組みを生み出す」事に力を注ぎ、「古い仕組みは相手にしない」事が大切なのです。
古い仕組みを壊そうなどと動き出すと、とたんにアリ地獄にはまってしまうのです。