アセンションの時代

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Q 不労所得ってどうなの?

ルパンさんから、不労所得(家賃・太陽光発電)についてのご質問をいただきましたので、それについて書いてみようと思います。

不労所得は悪いことなのか?という事ですが、まず、良い悪いと言うのではなく、ポジティブなシステムか、ネガティブなシステムかについて捉えてみましょう。

例えば、不労所得の典型的な例の1つとして地代があります。土地を貸すことで収入を得るのです。

私達の進もうとしている高次元の世界では、土地は誰のものでもありません。それは、私達が存在する以前から存在し続け、私達が存在しなくなった後も、そこに存在し続けるものです。

それを勝手に切り刻んで、ここは誰のものと決めてしまったのは、人間の「所有」「争い」「分離」的な概念によるものなのです。

つまり、私達のネガティブな側面が、土地の所有と言う結果となって表れているのです。

そして、その土地を貸すことで収入を得ると言う事に、どんな問題があるかと言うと、土地を貸すこと自体には、何の生産性も無いという事なのです。

例えば、パン屋さんであれば、パンを生産します。農家の方は、米や野菜を生産します。仕立て屋さんは洋服を生産します。大工さんは家を建築します。漁師さんは魚を捕まえてきます。

それらを、それぞれに交換する事が経済の基本になります。

地主さんは、何も生産していないのに、地代を受け取ってこの交換の中に参加してきますよね。すると、みんなはそれぞれに、地主さんが必要とする分を余計に生産しなければならなくなるのです。

地主さんは、人間のネガティブな側面が生み出した土地所有という在り方によって、何も生産することなく人々の経済活動の中に入ってきて、人々の負担を増大させているのです。

例えば家賃であれば、家を建てるのは大工さんであり、大工さんは生産しています。家主さんと言うのは、そうした視点から見れば、事務的に生産性がゼロではありませんが、低いとは言えるかも知れませんね。

ただ、これを忘れないで欲しいのです。

そうした所得をあげている人たちは、社会から搾取する悪い人たちか?と言えば、そうではないんですね。

そうしたシステムを創り上げて、社会を支配している人たちとは区別して考える必要があるという事です。

考えても見て下さい。私達は、ネガティブな社会に生きてきたのです。

ここではたまたま「地代」にのみ焦点を当てましたが、金額の多少はあっても、誰でも利息を受け取っており、配当を受け取っている人もいますよね。それらも、不労所得です。

うまく行っているか行っていないかというだけで、私達もそうしたシステムに参加していると言う事を無視してはなりません。

また、「不労所得」だけが、私達の社会のネガティブなシステムという訳ではないのです。

私達は「競争原理」による経済社会の一員として、社会に蔓延る「競争」を支えていますよね。

それは、経済活動自体が「競争」と切り離せなくなってしまっているこれまでの社会においては、仕方の無い事なのです。

そうしたネガティブなあり方を、自分の中から全排除しようと思ったら、奥山に篭って、霞を食べて生きる仙人にならなければなりません。

だから、現時点であの人の仕事はネガティブだ云々と考えることには意味が無いのです。基本的にみんなネガティブな仕組みの中で生きているのですから。

その事を自覚した上で、自分の中に周囲に、自分で調和を広めていくという意識と行動が大切なのです。ワクワクを追い求めていくという事が、大切なのです。

そうした事を積み重ねることによって、いつかそうした社会システムから自立することが出来るようになっていくのです。

そして、今の時代には、社会の激変により、強制的にそうしたあり方を切り替えることの出来るチャンスがやってきます。

その時に、そうしたチャンスをキチンと捉えて、古いシステムが崩壊した中で、それを急いで元通りにしようとするのではなく、じっくりと確実に新しい調和的なシステムを構築していくと言う事が大切なのです。

それを自分には出来ないなどとは思わないで下さい。

一人でそれを社会の中に育てるなど、誰にも出来ない事なのです。みんなでそれを育てていくのです。

その中では、人それぞれに役割があり、先頭で音頭を取る人もいるでしょうし、その後についていく人もいるでしょう。それは、どちらが上でどちらが下というものではないのです。ちょっと視点を変えれば、そうした上下など簡単にひっくり返るのです。

広く全体を見渡せば、私達はお互いに支えあって生きていると言う事なのです。

最後にまとめさせていただきますと、不労所得とはネガティブなシステムにより生み出されているものですが、これまでの社会は、不労所得に限らず全てがネガティブなシステムによって成り立っているものなのです。

私達に必要なのは、それに負い目を感じて、自分を正当化しようと守りに入る事ではありません。

そうした現状を、良い悪いではなく、単純に事実として受け入れて、その上でそれとは別に自分の中に周囲に、積極的に「調和を広げていく」試みが大切なのです。

人生は、何をしなかったかではなく、何をしたかによってその価値が見出されるのです。

自分の人生のネガティブな側面は、それはそれとして把握しておき、その一方でポジティブな側面をコツコツと広げていくことこそが大切なのです。

いつか、そのポジティブな側面が大きく育ったとき、ネガティブな側面を手放し、そうした社会から自立することになっていく事だろうと思います。

いきなりネガティブな仕事は手放してしまおうとするのも1つの手ではありますが、そうしたやりかたは、うまく行けば進歩も早いかも知れませんが、苦悩もとても大きなものとなります。

その辺は、自分に合った生き方を無理なく選択していくことが大切だと思います。無理に急ぐ必要はないのです。

ただ、ここからは古いシステムの崩壊が、急ぐことを強制してくるでしょうが。でも、みんなと一緒であればそれも心強いですよね。だから、私達の集合意識は、出来るだけみんなで一緒にというシナリオを選択したのです。



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