アセンションって？
私達が、「アセンション」を上手く理解できない最大の原因の１つは、世界を物質的に捉えていると言う事です。
目の前の「物質」が何であるかを、うまく理解できていない、あるいは知識として理解は出来ているけれど、それを実感の中に落とし込めていないと言う事です。
この物質世界が「幻想」であるという事は、ブログでも電子書籍でも繰り返し書いてきていることであり、それらを読んでくれている人たちは、少なくとも「知識」としては、そうした見方もあるのだというくらいには知っていてもらえるのではないかと思います。
それが、「思考」の領域における最初の変化になります。そして、この最初の変化で止まってしまうと言うのが一般的なのかも知れません。
そこからさらに進むと、その知識が「思考」の領域より深くへ浸透して行き、世界観として「信念」の領域に定着して来る事になります。
そして、「信念（世界観）」としてそれが定着すると、それが実際に「感覚」の中に表れ、実感を伴い始める事になります。
人々は「見れば信じる」と言いますが、スピリチュアルの世界では、「信じれば見れる」と言います。
この「信じる」とは、思考の領域において知識として取り込むと言う浅い話ではなくて、信念の領域に世界観（常識）として取り込むと言う事なのです。つまり、「信じきる」と言う事です。
ただ、知識として取り込むことは、それを読むなり聞くなりすれば、誰でも簡単に出来るのですが、それを信念にまで浸透させるには、その他の諸々の知識・情報・経験等とセットの上で、点ではなく面として自分の中に浸透させていく必要があるのです。
つまり、人生全体を一体的にそうした新しい常識の中に浸透させていくと言う事なのです。それに実感が伴いだした状態が、いわゆるアセンションが本格化し始めた状態だと言えるでしょう。
これらの過程には、どうしてもかなりの時間を伴う（変化の過程が長い）事になるものなのです。だからこそ、誰もが実感できる社会的な変化が始まった時点で、そうした下準備をどれだけ確実に進めておけたのかが、決定的に重要になるのです。
私達は、「人生」と言うスパンで物事を捉えているために、「アセンションってある程度急激に起こると思っていたのに、そんなに時間がかかるの？」と感じてしまうかも知れません。
確かにその過程においては、部分的に急激な変化を伴う部分もあるかも知れませんが、アセンションがそれだけで一気に完了してしまうと言うものではないのです。
地球人類の誕生からの歴史と言う視点から見れば、僅か1世代の時間の中で、3次元から4次元への移行がほぼ出来てしまうと言うのは、本当に瞬間的な出来事だと言えるのです。
この様に、「人生」「人類の歴史」と言う異なるものをベースとして捉えている事が、私達と高次元存在との時間的感覚に大きな誤差が生じている理由の１つでもあるのです。
私達は、この記事に書いて来た様な「変化の始まり」を待っているつもりでいて、実は「変化しやすい時間帯の終わり」を待っているのです。
「変化」とは、「本質的な変化」の事です。表層的な変化はこれから確実に加速して行きますが、それが本質的に経験の質の変化を伴うかどうかは、その時点で自分がどうあるかにかかっているのです。
つまり、その時点で、３次元世界で空回りする車輪車の上を走っているのであれば、その空回りの回転が益々早まるだけのことであって、付いていけなくなった所で転倒し転げて、回転は止まってしまうことになります。つまり、ゲームオーバーです。
しかし、その時点で、３次元世界の車輪車から降りて４次元世界の地に足をつけて立っていれば、その世界での新しい現実が動き始める事になります。
ただ、こうした記事を読んで、「不安・恐れ」を感じる必要は無いんですね。なぜなら、全ての人たちは、現在、自らの魂としての学びに必要な、最善のポジションに立っているからなのです。
つまり、大切なのは、「結果」ではなく「今どうあるか」と言う事なのです。「今・ここ」に集中して、自分のあり方に意識を向けることが最大の目的・収穫となるのであって、アセンションとは単にその収穫の１つであるに過ぎません。
自分に必要であれば収穫する事になるし、まだ必要なければ最善のタイミングで収穫する事になるという事なのです。スッキリしないかも知れませんが。（笑）
