「経験創造」の仕組み
今日は、電子書籍「自らの経験世界に高次元を映し出す」上下巻の中から少し紹介しようと思います。抜粋ではなくて、この記事として書いていきますが、そんな内容に沿ってパラダイムシフト(常識転換)の過程が書かれていると言った感じです。
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私たちの経験を生み出している要素を挙げてみます。
「出来事・信念・感情・思考・行動」。
私たちの経験と言うのは、主にこれらの要素によって組み立てられて行きます。
1.出来事
経験を生み出すための「素材」として、私たちの前に表れます。この時点では「単なる物理的な現象の表れ」であって、意味合いとしては「中立」です。
2.信念
自分の常識であって、考えるまでも無く当たり前に受け入れている世界観です。目の前で出来事が起こると、意味合いとしては中立的な出来事に、信念によって即座に意味が付け加えられます。ここが、経験が創造される瞬間です。
3.感情
出来事に対して信念が意味を加えると、場合によっては即座に感情が表されます。その時、「怒り・不安」等のネガティブなものであれば、エゴが経験を主導しており、「笑い・愛情」等のポジティブなものであればハートとマインドが経験を主導していると言う事です。
4.思考
人は、感情が表されると、思考によって理屈・理由を重ね、その感情を生み出した信念(世界観)を正当化します。
5.行動
そうした一連の内面的な反応によって、それが外面的な行動を生み出すことになります。そして、その行動が、次なる出来事を引き寄せてくるのです。
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つまり、経験と言うものの中に表れる一連の流れを書いて見ると「出来事→信念→感情→思考→行動→出来事(以下繰り返し)」となるのです。
この時、エゴの思考パターンは、最初に表れた出来事をより良いものに変えようとして、既に起こった出来事に対して否定的な側面から経験を生み出していきます。
「周囲に対してそうあるべきだ」と言う自分の信念によって、ネガティブな感情を発し、思考で信念に沿った理屈を重ね、行動で不満を表します。そして、次の出来事として、それに対応する抵抗を引き寄せるのです。
しかし、ハート・マインドと言うのは、「信念(世界観)」をより調和的に深めていく事によって、「自分のあり方」を変える事で、その後に繋がる経験そして次なる出来事を変えていくのです。
起こった出来事に対して、調和的な自分を表現し、それに共鳴する次なる出来事を引き寄せるのです。
この様に、私たちが自らの経験世界に高次元のあり方を映し出していくためには、「信念(常識・世界観)」を、物質的(分離的)なものから、スピリチュアル的(調和的)なものへと切り替えることが不可欠なのです。
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私たちは、本やネットを通じて色々な知識を吸収します。しかし、日常現実の中では、「頭では分かっているのに、行動が伴わない。」と言う事は日常茶飯事ですよね。
それは、知識が表層的な「思考」のレベルに留まっており、経験を生み出す基点となる「信念(世界観)」の領域にまで浸透していないからです。
つまり、知識は知識として持っているものであり、それが常識として自分のあり方と一体化していないんですね。
従って、どれだけ調和的な知識を積み上げても、これまでの分離的な信念によって反射的に感情が発せられてから、思考の領域で蓄積されてきた調和的な知識との間に葛藤が起こるのです。
「ああ、分かっていたのに、また怒ってしまった・・・。」と。
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つまり、3次元的な競争と争いの経験を、4次元的な調和的一体感による経験へと切り替えていくためには、「信念(世界観)」を分離的なものから調和的なものへと切り替えていく必要があるのです。
そのため、手放すべき「分離的な世界観」とはどのようなものか?新しく掴み取る「調和的な世界観」とはどのようなものか?
ただ、念を押しておきたいのですが、ハウツー的なものを期待される方には向いていないと思います。そう言った、手っ取り早く即座に変化を期待できる類のものではありません。
人生を通じて、スピリチュアル的な変化を続けている人たちの役に立てればと思って書いたものであり、日常的にそうした意識を持ち続けている人には、大いに役に立てていただけるのではないかと期待している感じです。
今から1~2年の間には、社会が大きく揺れだすことになると思います。それが、宗教的な表現を使えば、それが刈り取りの季節の開始になるんですね。
あわただしくなる現実の中では、これまでに育ててきた「信念(世界観)」によって次々と経験を生み出していくのに精一杯で、じっくりとその転換に取り組んでいられる状況では無くなっていくと思います。
その時、思考の中にパラダイムシフトの手引書となるようなものがあれば、そこで経験を通じて信念にまで深めていくことも出来るかと思うんですね。
この本は、読んで終わりではなくて、4次元世界の日常現実にまで自分自身を導いていくためのロードマップであり手引書のようなもの・・・・として活用してくれたら嬉しいなぁといった感じです。(笑)