上昇する株価
日経平均株価は現在、バブル崩壊後の高値を更新中で、アメリカのダウ平均株価は史上最高値付近にあります。
空売りと言うのは、株を借りて来て「高い所で売って、安い所で買い戻し」て返すと言う事です。
そして、そこで出た金融機関・年金基金・保険等の損失の穴埋めのために、私達の大量の税金が投入されて来たと言うことです。もちろん、株等をやっていた人たちは、その損失を直接受けることにもなったでしょう。
金融市場と言うのは、生産性がありません。つまり、そこに投じられた資金だけを元手にゲームがされている訳で、儲ける人がいれば必ず損をする人たちがいるのです。
儲けるのは富裕者で、損するのは大衆です。なぜなら、富裕者の資産を運用するヘッジファンドが、その巨額の資金で売り買いをすれば、それに伴って株価が動きます。つまり、市場をどうにでも動かすことが出来るんですね。
それを、後から追いかけていってはめられるのが大衆であり、それは毎回ワンパターンの繰り返しなのです。
そのためには、現実に逆らって株価を追いかけて来る大衆(つまりカモ)が必要な訳であり、そのために、自分達の所有するマスコミ等を通じて、実情に反した明るい話題を振りまく等、まあ、そんな事は言い出したらきりが無い訳です。
あまり、そうした情報を追いかけて、怒っても仕方の無い事なのですが、そうした現実を理解して、その上で自分のあり方をどう導いて行くのかを考えることは大切なのかも知れません。
例えば、そうした現実を知らなければ、社会システムが崩壊した時に、「元の状態に戻そう」とする事になるでしょう。それは、私達のエゴが持つ習性なんですね。
時代の変化に対して、後戻りをしようとするか自ら先へと踏み込んで行こうとするかは、そうした現状がどれだけ認識できているのかと言う部分が大きいのです。
現状を良い社会だと思っているのであれば、元に戻そうと思うのが当たり前ですよね。
私達は、今日の仕事のことで頭がいっぱいで、社会の良い悪いなどあまり考えることをして来ていません。
そして、良く分からないままに「現状を良し」として受け入れているのです。なぜなら、学校を通じて与えられた教育によって、社会はこんなにも素晴らしくつくられているのだと教えられて来たからです。
それも元を辿れば、そうした搾取的な社会システムを構築してきた富裕者たちによって与えられている内容なのですが。
そんな訳で、私達の社会の本当の姿を、本質的なところで理解しておくことは大切なことなんですね。
いずれ、そうした情報はディスクロージャーの中で徐々に明かされて行くと思いますが、それに向けて免疫を高めておく事は有効なことなのかも知れませんね。