アセンションの時代

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私達は「当事者」です

日本ではリーマンショックと言われていますが、それは日本でだけ通用する表現であって、世界的には当時の一連の危機は「世界金融危機」と言われているそうです。

この時、実質的に世界の金融システムは終わりを迎えていました。

しかし、それから10年の時を越えて、なぜ今なおその「終わり」が表面化して来ないと思いますか?

それは、いつも言っているように、金融緩和・異次元緩和などと言われる様に、「お金がないなら刷ればよい」と言う政策によって、日米欧の中央銀行が猛烈にお金を垂れ流して金融危機の上に覆いかぶせているからです。

下のグラフはマネタリーベースと言って、ザックリと言ってしまえば、発行されているお金の残高を示すもので、アメリカ(ドル)のものです。ヨーロッパ(ユーロ)と日本(円)も大体同じような推移を辿っています。

グラフの右の方、2008年頃から、垂直的にその残高が上昇していますよね。これが、金融システムの破綻をこれまで誤魔化して来た源泉であったと言う事です。

100の商品とサービスがあって、100のお金が発行されていれば、1つの物を1つのお金で買えます。

100の商品とサービスがあって、500のお金が発行されているのなら、1つの物を5つのお金で買えることになります。

具体的に書いて見ると、お金が大量に発行された事によって、これまで100円であったパンが500円に値上がりすると言う事です。5000円分のガソリンは25000円になると言う事ですね。2000万円の家は1億円になるのです。

これをインフレと言います。

しかし、本来はそうなっているはずの所を、実際に私達が経験して来たのはそれとは逆のデフレでした。値上がりしないどころか、値下がりしていたのです。

こうした物とお金のバランスと実際の価格とのギャップが、金融危機を誤魔化す資金としてまわされていた訳です。とても、ザックリと大まかな話しですが。

これで危機が回避されたのならそれはそれで結構なことなのですが、実際にはそれによって危機が何倍にも膨れ上がっているのが現状です。

つまり、根本的な改善がなされないままに、破綻したシステムのままお金をジャブジャブに流し込んで走り続けている訳ですから、進めば進むほどにその壊滅的な状況が拡大しているんですね。

そして、今何が起こり始めているかと言うと、アメリカがこのお金ジャブジャブ大量発行政策を止めて、お金の量を減らし始めていると言う事です。

後で軽く触れますが、それによって有り余ったお金が、新興国に貸し出されたり投資されていたのですが、そのお金が慌ててアメリカに戻り始めることになっているのです。

つまり、それによってアメリカ国内のお金は逆に増えており、新興国で流通していたお金がドンドンと減っていると言う事です。

そのために、新興国の株や通貨が値下がりし始め、新興国金融危機が起こり始めているのです。

例えば、下のグラフはもともと通貨が弱いと言われて来たアルゼンチン通貨のチャートです。上に行くほど価値が下がると言うことで、日本で言えば円安になり輸入製品の価格がそれだけ上がっていくと言う事です。




例えば、この時にドルで借金をしていると、ペソでの返済額が2倍3倍に跳ね上がっていくと言う事になるので急いで返そうとすると、それによってさらにペソ安が進むという感じです。上のグラフでは、2倍3倍どころではなくて、この数年で8倍に跳ね上がっている訳ですが。

そうして通貨の価値が無くなっていく結果、その価値が無くなっていく通貨での株式等への投資は避けられて、資金が国外へ逃げて行く事になります。そのため、さらに通貨安が進んで行くのです。

ちなみに、次のグラフはベネズエラ通貨のチャートで、完全に金融が破綻してしまっており、社会的にかなり困窮した不安定な状態に置かれているようです。




なかなかそうした理屈を説明しても、金融に興味の無い人には分かりにくいかなぁと思って、今日はグラフを貼って見ました。

要は今日の記事で何が言いたかったのかと言えば、私が変化が起こり始めていると書くと、エネルギー的な感覚を根拠としたもので、オカルト的な側面からのものとして解釈している人も多いと思うのです。

確かにエネルギー的な変化も確実に起こり続けているのですが、単にそれだけではなく、実際に色々な所でこうした変化が確実に進んでいると言う事なんですね。

そのため、私達は変化の時代に訪れた「お客様」ではなくて、その時代の一部としての「当事者」である事を自覚する必要があるのです。

繰り返し書いて来ているように、「知識」と言う表層の世界で満足していれば良い時代は既に終わっており、今からはそこで集めたスピリチュアルな知識を、実際に自分のあり方として新しい常識として自らの内に定着させる事を確実に進めていかなければなりません。

実際には「なりません」と言う事はないのですが、もし、4次元の現実へ進む事を希望しているのであれば、それが必須であると言う事は既に皆さん「知識」としては承知されているはずです。

それを「知識」だけに終わらせない事が、今このタイミングの中で最も重要な事であると言えるのです。



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