3次元と4次元の「分岐点」
ここで一度、状況把握に対する大きな視点から、「分岐点」となるものを浮かび上がらせておきたいと思います。
私達はこれまで、3次元的な現実の中を生きて来ました。
そこは「資本主義」という、「お金」を中心とした「生存競争」に基づく経済システムが採用されており、発展すればする程に競争が激しくなって行く世界でした。
そこは「利息・配当」と言う、「お金のない人」が「お金のある人」にお金を納め続けるという金融システムが採用されており、発展すればする程に貧富の格差が拡大して行く世界でもありました。
私達はそうした世界の中で、時代を進むほどに激しい競争に巻き込まれ、今や世界の富の99%は、0.1%の人々の手中に納められています。タックスヘイブン(租税回避地)の秘密の壁に隠されて、実際にそれは見えてはいませんが。
現在、アマゾンの創業者は、18兆円の資産を保有しており、それはこの10年程度の時間の中で得たものです。
これに、年間5%の利息・配当収入が入ってくるとします。それだけで、1年で9000億円の資産が膨らむ事になります。翌年には、その9000億円に対しても5%の利息・配当収入が発生します。
では、100年前200年前の、こうした人たちの資産は今どうなっていると思いますか?
彼らは政治家を支援し、彼らをコントロールして租税回避地を生み出してそこに資産を隠し、一族としてそれをさらに拡大させる事に執心して来ました。いわゆる陰謀論として取り上げられている人々ですが、それは単純に事実です。
その結果、世界の富はほぼ彼らの手中に収まり、世界金融・経済はその血液を失って崩壊を始めています。もともと彼らは、最後となる3度目の世界大戦を起こして、世界の支配者になる予定であったのですが、既にその野望は費えて、今の世界は糸の切れた凧がクルクル回りながら嵐の中を飛んでいる状態です。
さて、あなたは今、何をしていますか?どの様な状況の中に立っていますか?
実は、それを決めるのは各個人であり、あなた次第なんですね。
つまり、そうした支配・搾取的な社会システムの崩壊を恐れて、そこから逃げ隠れようとしているのか?
それとも、そうした支配・搾取的なシステムの崩壊の津波を避けながら、新しい世界を夢見て、それを築き上げて行くための準備を進めているのか?
あなたにとって、それは世界の終わりを意味するのか?世界の始まりを意味するのか?
自分を守るためにだけ備えるのか?みんなを守るために準備をするのか?
そうした所を誤ってしまうと、どんなに完璧な備えをしたようであっても、その誤り(低波動)に沿った3次元的な結末を引き寄せる事になります。
どうしても、「崩壊が始まる」と言うと、みんな身を硬くして自分と家族を守り、周囲までは助けられない、そんな余裕は無いと切り離す傾向を持つんですね。露骨には出さないでしょうが。
もちろん、自分を優先する事は当然ですし、他人の依存に答えてそれに飲み込まれてしまう必要はありませんが、防衛本能によってそれ以上に自他を分離してしまう可能性があるのです。
私達は、そうした3次元の世界に存在してきた訳で、それが悪いと言う訳ではありません。単純な事実として、そうした傾向があると言う状況把握の上での話です。
もちろん、それは本音の部分におけるこれまでの常識であり、今回もそれを正当化して進んで行くと言う選択肢もあります。
それは、決して悪い事ではありません。批判されるような事でもありません。
ただ、単純な話しとして、そうした3次元の波動を維持していると、それに共鳴する3次元の世界が目の前に映し出され続ける事になり、調和的な世界はどこにも表れては来ません。
それは、良いとか悪い、罰を与えられると言うような話しではなくて、「極めて単純な波動法則」によってそうなると言う事です。
私達は、今から何をするのですか?何をしようとしているのですか?
それは、自分を宣言しようとしているのです。これから大きく荒れる社会環境を通じて、「私は生存競争の3次元を選択します!」「私は与え合う4次元を選択します!」と。
私達は「自由意志」を、あまり正しく理解できていません。
それを「思考」と言う浅い領域での、上面の意思だと勘違いしているんですね。しかし、そこで言われている自由意志と言うのは、思考・信念・行動により、経験世界の中に自分の存在の全てを通じて示す意思なのです。
そのための舞台が、今、始まろうとしています。
そうした、存在の全てを包み込む意思と言うのは、簡単にコロコロと変えることが出来るものではなく、実質的にその舞台は、最終的な確認のための舞台に過ぎません。そこでより良い選択をするための練習・学びの時間は、既に終わりつつあると言う事です。
そこで言いたい事は、こうした情報に関心を持ち、こうして前進するための準備を進めている人たちと言うのは、既に4次元領域に踏み込み始めている人たちと共に、その大半は4次元と3次元の分岐点上にいる人たちなんですね。
つまり、「私はダメだ~」と投げ出さずに、世界との一体的な調和を意識して行く事が出来れば、4次元の側に前進して行く事が出来る人たちなのです。
最近は、どちらかと言うと、物質的・現実的な備えを促すようなニュアンスが強かったので、それはそれとして、どうも「不安・恐れ」が出てきているような気がしたので、少し違う角度からの記事をはさんで見ました。
電子書籍の中では取り上げていたと思うのですが、ここで言う備えは2~3日凌げれば良いと言う備えではなくて、このまま戻る事無く新しい世界にまで突き進んで行くための準備です。そのために、物質・スピリチュアルの両面から、短期・中長期的にバランスよく備えて行く事が大切だと言えるのです。
私達の目的は「生存競争」ではなく、「次元上昇」であると言う事を忘れないで下さい。そこに向かって進めば、自然と生存状態は続いて行く事になります。