アセンションの時代

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水墨画

昔、少しだけ水墨画を習っていた事がありました。

株や金への投資で遊んでいて、儲けているうちは面白くてのめり込むのですが、その儲けを全て失って我に返ると、もっと有意義にお金を使おうと思って、習い事を始めたりスポーツジムへ通いだしたりすると言うのが何度か繰り返していたパターンなのです。

例えば、水墨画では描くテーマとして「梅の木」等は、基本的なものになるのですが、幹などを描く時には、一本の大筆の中で、先端は濃く、真ん中あたりは中くらいで、根元の方は薄くと言う様に1本の筆の毛の中に練って濃淡を作り出すんですね。

そして、筆をねかせて一気にびゅーと紙の上を走らせると、一本の木の幹としての下地が出来上がるのです。

ところが、その頃には梅の花なんて意識してシッカリと見たことは無かったんですね。

そのため、想像で花を描くのですが、勝手に想像すると知っているものに近づいて行く訳で、桜の花の様に開いた感じになるんですね。

そして、先生の見本を見ては、そんなにキュッとは丸まっていないだろう等と勝手に思いながら、しかし、自分の絵がなぜイマイチなのか良く分からなかったのです。

しかし、梅の季節になってよくよく梅の花を見てみると、あれっ?先生が書いていた梅の花って本当にあれで上手く描けてたんだって知ることになりました。(笑)

つまり、絵を書くと言う事は、その描くものについても深く観察する事になり、単に絵の技術云々に収まるものではないんですね。

ワクワクと言うのはその様に、追求すればする程に、深くそして広くその枠を越えて拡大して行くものなんですね。

結局、水墨画については、遊ぶのが忙しくなって辞めてしまったのですが、その時の記憶と言うのはとても印象的な経験であり、梅の花を見たりすると今でもフッと思い出すことがあります。



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