アセンションの時代

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あなたの地域はなぜ不況?(1)

大手企業というのは、今や日本中のあらゆる田舎にまで染み込んでおり、地域経済の血液である貨幣を吸血鬼のごとく吸い上げ続けております。
 
例えばコンビには今やかなりの田舎にまで見ることが出来ます。コンビに経営をすればみんな儲かりますか?
 
個人商店に比べればお客はたくさん入ります。つまり、収入は多いわけです。では、支出は?
 
24時間営業ですから常に複数のアルバイトを雇っていなければなりません。エアコンも照明も24時間止めることはありません。年中無休で経営者も休まる暇がありません。そして、のれん代とでもいうのでしょうか、看板代等として大手コンビニからドッサリと請求書が回ってきます。
 
大手コンビニはかなりの利益を上げていますが、店舗経営者はハードな労力の割りにそれ程儲かってはいません。コンビニも潰し合いのご時勢、場合によっては赤字となって潰れていきます。
 
店舗がつぶれると店舗経営者は生活の糧を失うわけですが、大手コンビニはお客が1店舗なくなるだけです。自身が経営しリスクを背負っている訳ではないのです。
 
これが少し進んだ田舎になると、大手ショッピングセンターが進出してきて、安い土地を買い上げ巨大なショッピングセンターを建設し、周辺地域一体から消費者を吸い集めます。
 
派遣されてくるごく一部の店長等の正社員と、賃金の安い使い捨てパート社員として雇われる地元の労働者で運営されることになります。コンビニ同様にそこで売られる商品は、地元で取れたもの地元で作られたものではありません。外国から輸入されたもの等を特定の大型工場で大量に製造したものです。
 
大手ショッピングセンターがどんなに儲かっても、地元が活性化するという問題ではないのです。
 
儲けの大半は、田舎から本社の置かれた都会へと吸い上げられていきます。いえ、これは正確な表現ではありません。なぜなら、都会でも同じことがおきているのですから。都会でもその地域の製造者・小売業者は大手小売メーカーにその職を奪われ、その地区の貨幣は大手小売メーカーに吸い上げられているのです。
 
今や全国のいたる所にシャッター商店街は見られます。
 
大手企業に吸い上げられた貨幣はどこに流れていきますか?ごく一部の高給取り経営者と「株主」です。その辺の小金持ちにも御ひねり程度にまわっては行きますが、大きくは2つあります。
 
1つ目は正真正銘の「超大金持ち」の所へ、半年後とにジャンジャンと流れ込んでいきます。
 
2つ目は「金融機関」や「年金基金」などの資産運用企業・団体へと流れ込んでいきます。
 
さて、ここで2つ目に流れ込んだ貨幣はその後どうなるでしょうか?その大半は再び再投資という形で株式市場等へ投入されます。そして・・・・、ヘッジファンド等のカモにされて巨額の運用失敗です。
 
ヘッジファンドのお客さんは?1つ目に登場した「超大金持ち」です。
 
こうして世界中の地域に密着した流通貨幣は、世界の極々々一部の「超大金持ち」のもとへと流れ続けているのです。これが私たちの暮らすこの世界のシステムなのです。
 
地域に100の通貨が循環していたとします。
大手企業の進出により1年目に10の貨幣が本社へ流れたとします。
1は経営者に、4は超大金持ちに、5は年金基金等に流れたとします。
5の年金基金等のうちの3はヘッジファンド経由で超大金持ちに流れたとします。
 
地域に循環していた100の貨幣は1年後
地域90・大手経営者1・超大金持ち7・年金基金2となります。
 
これを続けてきた結果はご覧のとおりです。まだ分からないなら、大半の人が分かるまで続けられていくだけです。
 
これ、単純に繰り返されると思わないで下さいね。超大金持ちの7は再投資されて、大手企業はますます巨大化しますから、年々この流れは加速されてきました。
 
ネットショッピングでも同様ですよ。出店している人たちの大半は赤字前後です。設けているのは大手システム運用会社・大手金融システム会社・大手運送会社等々、大手ばかりです。ごく一部の例外的に儲けた中小企業を成功例として華々しく取り上げていますが、それは例外中の例外です。
 
これが私の言う「悪しきシステム」です。これが今から崩壊を始めるということです。
 
さて、次にどういうシステムを構築したら良いかを考えれば自ずと答えは出てきますよね。基本としての地産地消です。大規模設備を必要とする場合などの例外はありますが、それも地域を広げての地産地消です。それでも域外からの輸入が必要な時、例えば石油などの資源を購入するときは、バスケット取引でいうなれば物々交換です。
 
自分が儲けて黒字になるという事は、相手を損させて赤字にさせるという事です。そこに地域格差が生まれ歪みが生じます。
 
これは基本なんです。基本中の基本。木に例えるなら幹にあたる部分なのです。
 
ところが今の経済専門家と呼ばれる人々の多くは、意識しているといないとにかかわらず、上記の超大金持ち達のお抱え専門家になりきってしまっているのです。
 
ようは毒をもった悪い木の枝葉について議論を重ね知ったように論じ、悪い木を元気にさせる方法を熱弁しているのです。
 
今から崩壊するのはこの「悪い木・悪いシステム」です。こだわる人には、「悪い」という表現が良くないでしょうか?正確に言えば「ネガティブ」です。調和を遠ざけ、分離へとまい進する力です。
 
多少は不安が和らぎましたか?
 
これからの崩壊をも「ポジティブ」に捕らえて進んでいくということ、アセンションをする世界の流れというものを「地に足の着いた現実」として説明すれば、こうした方向性になってくるということです。
 
次元が上昇して気がついたら夢のようなお伽の世界が用意されていました♪何て幻想に逃げ込んではダメですよ。私はそういうのを全否定しようとは思いませんが、あくまでも結果のひとつとして部分的にそうしたことも現れてくるかもしれないですが、それに甘えていてはそうしたパラレル世界へと移行していくことは出来ません。
 
目的・行動・結果をキチンと区別していきましょう。ポジティブな行動をとらずにポジティブな結果を呼び寄せることは出来ません。そこに呼び寄せられるのは行動をとらなかったということに対する結果です。
 
昨日も雲はなく、今日も雲がありません。明日は雲が湧き上がってくるかもしれませんね。
地域によって異なるでしょうが。(笑)